シリーズ・日常検査における機械化のくふう・9
比色計の比濁用フローセル方式の組み立て
水野 映二
1
,
仁科 甫啓
1
,
小野 弘毅
1
,
北村 元仕
1
1虎の門病院臨床生化学検査部
pp.934-935
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907316
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チモール混濁試験(TTT)や硫酸亜鉛試験(ZTT)の問題点の1つは,使用する比色計の機種によって測定値が異なることであり,この原因は比色計の光学的構造(セルの形と位置,散乱光の受光形式)の違いによるといわれている.私たちの検査室ではTTTとZTTの測定にColeman Jr.比色計を使用していたが,非能率的なため,前回の3,4月号に掲載した日立101型比色計のフローセル方式を導入し改善を図ろうとしたところ,図1のような誤差を生じ,能率化をはばまれた.
正常範囲はColeman Jr.で決められている.そこでフローセルを丸形にして受光部へ密着させれば,セルからの散乱光の大部分が光電管にはいり,Coleman Jr.と同様の条件が得られるのではないかと推論した.
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