新しいキットの紹介
Immunocrit法(β-L Test)によるβ-リポタンパク測定の検討—耳朶血を試料とする方法
王 景順
1
,
楠 信男
2
1福島県梁川町国民健康保険病院
2福島医大・第3内科
pp.930-932
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907315
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動脈硬化症,肝疾患,腎疾患,糖尿病の診断および治療の経過観察のために,血中脂質測定の意義は大きい.また,血管壁の変化とβ-リポプロティン(以下β-Lpと略す)との関係について,臨床上意義のある報告がなされて以来,日常検査としてβ-Lp測定の必要性が強調されるようになった.
β-Lp定量には,塩析法,冷エタノール法,超遠心法,電気泳動法などがあるが,いずれも特殊な器具・機械が必要であり,また,高度の技術を要するために一般的ではなかったが,β-Lpの簡易測定法として免疫学的な方法がHeiskellらによって発表されて以来,Lpの角度から脂質代謝異常を観察することが一般化してきた1).
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