研究
ヨウ素デンプン反応によるアミラーゼ測定法の基質の差異について
宮谷 勝明
1
,
西野 圭子
1
,
福井 巌
1
1京府医大病院臨床検査部
pp.711-714
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906852
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はじめに
デンプンにはグルコースのα-1-4結合から成る直鎖状のアミロースとα-1-6結合を含む分枝状のアミロペクチンより成ることが知られている1).これらの化学変化に対応してヨードによる呈色反応は紫色からすみれ色となり,褐色となり,ついには無色となり,これらの色調は鎖長によって異なるとされ2),また,このような複雑な反応系はデンプンの種類3,4)によっても異なるとみられている.
われわれはヨウ素デンプン反応によるVan-Loon法5)の手技を用い,基質を溶性デンプンと緩衝デンプンとして,結晶α-アミラーゼがどのような反応を示すかについて比較検討を行なったので,その成績を報告する.
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