研究
卵白グリセリンに替わる貼付剤の使用について
鈴木 四郎
1
1東邦大病院中検病理検査室
pp.715-716
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906854
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従来より病理組織標本の作成に際して,切片の剥離を防止するため,卵白グリセリンが最も多く賞用されているが,その作成,あるいは取り扱いの繁雑さ,過染性,共染性が鏡検や顕徴鏡写真撮影の際に障害となっている。さらに最近の多忙な業務内容などの点から,卵白グリセリンに替わってより簡素化され,より良好な結果を得るものとして新貼付剤の利用を試みた.電子顕微鏡切片をシートメッシュに接着させる方法として,Chloroprene Rubber(Neoprene W-Dupont. USA)が利用されているが,パラフィン切片にも応用して好結果を得たので報告する.
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