研究
セルローズアセテート電気泳動においてβ-Glb,γ-Glbの間に現われるしまの分離と値の検討
長谷川 幸一
1
,
藤間 明美
1
1厚生連葛塚病院検査室
pp.982-984
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906584
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はじめに
血清タンパク分画をセルローズアセテート電気泳動法1)で実施すると,しばしば問題になるのは標本像のβ-,γ-Glb間に現われるしまである(しま=Stripe,以下Sという).
β-Glbは2分画,血清によってはγ-Glbも2分画に分離する1,2)といわれている.それと同タンパクかどうか明らかではないが,β-Glbとγ-Glbの中央に現われたり,同一血でもβ-Glb側に現われたりγ-Glb側に現われたりする場合がある(図1-(1)).この現象は10月から4月ごろの間に見られ,低温によるものと考えられる.
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