論壇
血液
吉川 春寿
1
1東大・栄養大
pp.686-687
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906499
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なぜ血液が検査材料となるのか
臨床検査というと,まず血液の検査が主要な部分を占めている.血液学的検査,血清学的検査は当然のこととして,生化学的検査もまた大部分が検査材料として血液が用いられる。毎日病院の臨床検査室にあつまってくる血液のサンプルは非常に大きな数にのぼるし,またその検査項目もたいへんに変化が多い.臨床検査室から血液を対象とする検査を除外したら,まるで小規模なことになってしまうであろう.
なぜにこのように血液が検査材料として用いられるのか.ここでは生化学的検査の面からそのわけを考えてみよう.
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