Japanese
English
報告
精子のアセチルコリンエステラーゼ—Ⅰ.酵素の基本的性質
Acetylcholine esterase of animal Spermatozoa:Ⅰ. Some Properties of the enzyme
近藤 千枝子
1
,
關根 隆光
2
,
吉川 春寿
3
Chieko KONDO
1
1東京大学医学部生化学教室
2順天堂大学医学部生化学教室
3東京大学医学部栄養学教室
1the Department of Biochemistry, Faculty of Medicine, Tokyo UniVersity
pp.183-186
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905761
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
神経筋肉の興奮伝導のメカニズムに関与していると思われる化学変化の中で,アセチルコリン(ACH)の代謝は最も注目さるべきものであろう1)。関根は先に精子をelementa1なneuromusclar systemと考え,豚精子に哺乳動物の腦と同じ程度の高度のACH分解能のあることを見出し,基質に対する水解速度の比や阻害度から,これが特異型コリンエステラーゼすなわちアセチルコリンエステラーゼ(ACHE)であることを証明した2)。本報ではその後さらにこの酵素の基本的性質を少し調べたので,その結果を報告する。
Copyright © 1954, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.