RI検査の基礎・4
GM計数装置
吉川 春寿
1
1日本アイソトープ協会
pp.1004-1009
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907335
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
GM管の作動原理
放射能の測定にはいろいろの装置があるが,最も広くトレーサー実験に使用されるのはガイガー・ミュラー計数管(Geiger-Müller counter),略してGM管である.
図1のような,円筒電極とその中心に張られた針金を電極としたガス入り計数管があるとする,中心線を陽極,円筒を陰極として,電圧をかけておく.いまこの中に放射線が入射すると,その飛跡に沿ってイオン対を生ずる.もしもそこにかけた電圧(印加電圧)が0のときは,生じたイオン対はすべ再結合してしまうが,印加電圧を上げるに従って再結合するものが減り,残りのイオンはそれぞれ反対荷電の電極に吸いつけられるからパルス電流が流れる(再結合域).
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.