グラフ
パラフィン包埋切片標本作製法(2)
橋本 敬祐
1
1順天堂大学病理学教室
pp.577-582
発行日 1962年9月15日
Published Date 1962/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906006
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染色の準備
色素の選択:我国では昔からドイツ製色素が多く用いられるが,写真は左から順に,Haematoxylinum cryst.,2.Eosin gelb-lich (以上Merck製),3.Eosin,spiri-tlöslich (Chroma製,戦前のGrübler),4.Erythrosin,5.Eosin,blaulich (以上Merck製)の5種。ヘマトキシリンは結晶であるから結晶の大小はあっても品質に大差はない。
エオジンは,左側の2種(2,3)は燈黄色調が強く,右側の2種(4,5)はこれが弱く青味のある深い赤である。またspiritlöslichはアルコール溶性として用いるがよく,染りもよい。検鏡者の意図するところ,顕微鏡写真撮影上の便宜を考慮して選択するがよい。
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