技術解説
骨髄穿刺液からの切片標本作製法とその見方
神山 隆一
1
,
斎藤 菊蔵
2
,
牧野 三四子
3
,
伊東 佐知子
3
,
折笠 美枝
3
1東京医歯大第1病理,兼中央検査部病理検査科
2東京労災病院病理検査科(前東京医歯大病院中央検査部)
3東京医歯大病院中央検査部病理検査科
pp.815-820
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907701
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1929年Arinkin1)により始められた骨髄穿刺法は,血液疾患をはじめ種々の疾病の際に欠くべからざる検査法の1つとなっている.
この骨髄穿刺において,有核細胞数および塗抹標本からのみでは,末梢血が混入したために,一見細胞数が少なく見えるのか否か判断困難な場合が少なくない.この際,同時に骨髄組織標本を作製することにより,骨髄が真に低形成であるのか否か,またその程度,逆には過形成の状態なども正確に知りうるのである.
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