座談会
臨床検査の在り方
石山 俊次
1
,
太田 邦夫
2
,
樫田 良精
3
,
加瀬川 卯太郎
4
,
小酒井 望
5
,
斉藤 かつら
6
,
中尾 喜久
7
,
松橋 直
8
,
松村 義寛
9
,
山寺 さくら
10
1関東逓信病院 外科部
2東医歯大病理学
3東大臨床検査部
4東京都交通局病院 検査室
5国立東京第一病院検査科
6聖口力国際病院病理検査科
7東大沖中内科
8東大血清学
9東京女子医大 生化学
10東京文化短大
pp.22-36
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905317
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樫田 今日は皆様お忙しいところをお集まり頂きまして有難うございました。日本でも最近臨床検査というものの重要性が認められ,各方面で盛んに行われるようになつております。又それに当然附随するものとしまして,少し大きな病院では中央検査室的な制度が出来つつあります。私も東大で未だ完成しておりませんが,可成り整備されつつあります臨床検査部の管理的な仕事を兼職として行つておりますので,今日は私司会の役を申しつかりました。適任じやないのでございますけれども,皆様の御協力にり一応義務を果させて頂きたいと思います。
この雑誌の在り方は臨床検査をやる立場にある方々Technicanを初め,そういう方面をやつておられるお医者さん方に読んで頂くというのが主な目的でおります。そういう狙いを以て臨床検査の在り方というものを各方面からいろいろ検討と言いますか,いろいろ御意見を述べて頂きたいのでありまして,今後日本で臨床検査を正しい在り方でおし進める為に,いろいろ参考になることをお話しねがいたいと思います。初めにこの臨床検査というものに対して,非常に御熱心に而も早くから手がけておられるこの方面のベテランの国立東京第一病院の小酒井先生に何か話の緒口をつけていただけたら,たとえば日本の臨床検査というものがどんな風に発達して来たかということについて一つ。
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