座談会
小検査室の設計と配置
小川 建比子
1
,
伊藤 誠
2
,
小酒井 望
3
,
松村 義寛
4
,
松橋 直
5
,
天木 一太
6
,
高橋 昭三
7
,
樫田 良精
8
1病院管理研究所
2千葉大学
3順天堂大
4東京女子医大
5東大
6日大
7東大細菌学教室
8東大病院中央診療部
pp.296-315
発行日 1961年5月15日
Published Date 1961/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905832
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樫田 近ごろ中央検査室制度が,広く認識されて,小さい病院も大きい病院も中央検査室を作ろうという気運が非常に高まつております。しかし実際に作ろうという段になつて,今日お見えの小酒井先生はじめ,その他の先生方,あるいは建築の方面の先生方にも,いろんなところから,どういうものを作つたらいいかという問い合せが,きつとあると思います。しかし日本にはまだほんとうにいいモデルがたくさんあるわけじやないので,この答はむずかしいと思います。今日は,われわれの持つている智恵をしぼつて,一つ小さい病院の検査室としての,なるべく理想的な姿というものを浮き彫りにしまして,読者の方々の御参考にしたいと思います。技術員の方々には,検査室の設計はあんまり関係のないように思われるかもしれませんが,技術員の資格試験などにも,検査室の設計の問題は,多少なりとも技術員が心得ていなければいけないということで,特に1級の資格にはこの知識が要求されておりますし,そうでなくても院長が少し検査室をよくしてやろう,あるいは新しく検査室を作ろうなんていうときには,やはりそこで働いている人に,いろいろとこまかい相談があるだろうと思うのです。そういうときの参考資料として役立てばという意味で今日の検討を始めたいと思います。
まず小酒井先生,一つ質問をいたしますが,病院の検査室は,病院のスケール規模によつて,いろいろ違うと思います。
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