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臨床檢査室の在り方
小酒井 望
1
1東一研究検査科
pp.20-23
発行日 1950年10月1日
Published Date 1950/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200213
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◇まえがき◇
学校を出てから細菌学の極く狭い範囲にのみとじこもつていて,およそ臨床とは何の関係も持つていなかつた私が,つい2年前から当院の研究検査科の一員となつたばかりで,臨床検査室は如何あるべきかと云う様な大それた事を申し上げるのは誠におこがましい次第であるが,一基礎医学徒が臨床家の間に立まじつて,日常如何に観如何に考えているかを申し上げるのもあながち無意味ではあるまいと思う。
それは基礎医学と臨床医学の間隙の些少な埋め草となろうとする私共基礎医学を学ぶ者の悲願でもあるからである。
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