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English
今月の特集 COVID-19と臨床検査—得られた知見を今後の医療に活かす
SARS-CoV-2に対する中和抗体測定法の開発とその意義
Development of a neutralizing antibody test against SARS-CoV-2 and its significance
竹下 勝
1
1慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科
キーワード:
新型コロナウイルス
,
SARS-CoV-2
,
中和抗体
,
酵素免疫測定法
,
ELISA
,
化学発光酵素免疫測定法
,
CLEIA
,
国内開発
Keyword:
新型コロナウイルス
,
SARS-CoV-2
,
中和抗体
,
酵素免疫測定法
,
ELISA
,
化学発光酵素免疫測定法
,
CLEIA
,
国内開発
pp.948-953
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203391
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Point
●慶應義塾大学医学部リウマチ膠原病内科と医学生物学研究所社は共同研究を行い,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)中和抗体測定キットを国内で開発した.
●ウイルス中和試験に比べて,競合型酵素免疫測定法(ELISA)ならびに化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)による中和抗体の測定は作業工程やかかる時間が少なく,精度管理を行いやすく,安全である.そのため,多検体の測定に向いている.
●ウイルスの変異による免疫逃避のため,株によって中和抗体価が変化してしまう点や,臨床的に感染防御に必要な基準値の設定が困難な点は今後の課題である.
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