特集 細胞診―21世紀への展望
第3章 検体処理と標本作製
4.迅速細胞診の新しい試み
三宅 康之
1
,
廣川 満良
2
Yasuyuki MIYAKE
1
,
Mitsuyoshi HIROKAWA
2
1川崎医科大学附属病院病院病理部
2徳島大学医学部第1病理
pp.1255-1258
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904545
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はじめに
近年,医学の進歩とともに細胞診の対象や手技は多岐にわたるようになってきた.迅速細胞診もその1つである1~5).迅速細胞診と言えば,術中迅速組織診断時の補助的診断法として塗抹細胞診を併用する1,6)場合が一般的であるが,穿刺吸引細胞診の現場での迅速細胞診や7~12),術中腹腔洗浄液の迅速細胞診も行われている.本稿では,最近しだいに市民権を得てきている穿刺吸引迅速細胞診や術中腹腔洗浄液迅速細胞診の方法や意義について解説する.
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