Japanese
English
研究
乳腺外来における迅速細胞診の試み
The Usefulness of Rapid Cytology for Fine Needle Aspiration of the Breast
坂本 寛文
1
,
森 良雄
1
,
吉見 直己
2
Hirofumi SAKAMOTO
1
,
Yoshio MORI
1
,
Naoki YOSHIMI
2
1公立学校共済組合東海中央病院臨床検査科
2岐阜大学医学部第1病理学教室
1Department of Clinical Laboratory, Tokai Central Hospital of the Mutual Aid Association of Public School
2First Department of Pathology, Gifu University School of Medicine
キーワード:
Breast aspiration cytology
,
Immediate interpretation
,
Diff-Quik stain
Keyword:
Breast aspiration cytology
,
Immediate interpretation
,
Diff-Quik stain
pp.1685-1687
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904652
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乳腺穿刺吸引細胞診は,乳腺疾患の診断に重要な位置を占め,一般的によく行われているが報告まで数日間かかっているのが現状である.そこでわれわれは,乳腺迅速細胞診の有効性と技術的問題点を検討する目的で,乳腺外来における72例を対象として,迅速染色での中間報告と,永久標本による最終報告およびその組織診断との三者を比較検討し,以下の結果を得た.細胞診断における中間報告および最終報告が一致した症例は60例(誤陽性例1例),中間報告で判定困難とした症例は12例(陰性5例,陽性6例,疑陽性1例)であった.技術的問題点として,迅速染色の手技,染色性の違い,迅速標本の選択などが挙げられた.
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