今月の主題 周術期の検査
術中・術後検査
術中迅速診断―1.術中迅速細胞診
南雲 サチ子
1
,
宝来 威
2
Sachiko NAGUMO
1
,
Takeshi HOURAI
2
1大阪府立成人病センター細胞診断科
2大阪府立成人病センター第4内科
キーワード:
術中迅速細胞診
,
術中細胞診の対象
,
標本作製法
Keyword:
術中迅速細胞診
,
術中細胞診の対象
,
標本作製法
pp.301-305
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901900
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術中迅速細胞診は,より根治性の高い手術を行うために,腫瘍病変の組織型の推定やその広がりを判定する目的で行われる.組織診と併用する補助診断だけでなく,凍結切片が作製できない組織や組織診の対象となりえない液状検体では,迅速細胞診が効果的である.最近では,摘出範囲の決定や微小癌や早期癌の切除部位の決定のために術中迅速細胞診が行われている.さらに術後の治療方針の決定などにも応用されている.〔臨床検査38:301-305,1994〕
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