今月の主題 脂質代謝関連検査項目についての再検討
各論
Lp(a)測定の臨床的意義
奥村 太郎
1
,
一瀬 白帝
1
Taro OKUMURA
1
,
Akitada ICHINOSE
1
1山形大学医学部分子病態学講座
キーワード:
高リポプロテイン(a)血症
,
動脈硬化
,
血栓症
,
遺伝的多型
Keyword:
高リポプロテイン(a)血症
,
動脈硬化
,
血栓症
,
遺伝的多型
pp.1085-1090
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904506
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Lp(a)の最も重要な臨床的意義は,動脈硬化性疾患の危険因子となることである.近年,アポ(a)遺伝子の解明が進んだので,単に血中濃度を論じるだけでなく,アポ(a)のフェノタイプや遺伝子多型も考慮して病原性を判定できるようになりつつある.また,Lp(a)の血中濃度はほぼ遺伝的に決定されているので,予防医学の面からも重要であり,Lp(a)濃度を低下させる有効な薬剤が開発されれば,動脈硬化性疾患の予防につながるものと期待される.
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