今月の主題 脂質代謝関連検査項目についての再検討
各論
酸化LDL検査の臨床的意義
長谷川 昭
1
Akira HASEGAWA
1
1群馬大学医学部第2内科
キーワード:
酸化LDL
,
冠動脈硬化症
,
モノクローナル抗体
,
DLH3
Keyword:
酸化LDL
,
冠動脈硬化症
,
モノクローナル抗体
,
DLH3
pp.1080-1084
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904505
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板部らが作成したヒトの粥状動脈硬化巣ホモジネートを抗原としたモノクローナル抗体(DLH3)と抗アポB抗体とを用いた酵素免疫測定法により血中酸化LDLを測定した.健常者では性別による差はなく,加齢により上昇傾向を認めた.リボ蛋白(a)と相関を認め,LDL―コレステロールとは弱い相関を認めた.冠動脈硬化患者は酸化LDLが有意に上昇していたが,病変枝数との関連性はなかった.酸化LDLは動脈硬化性病変の存在を示す指標と考えられる.
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