学会だより 第45回日本臨床病理学会総会
問題に果敢に挑戦し検査の本道を示す
松尾 収二
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.477
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904058
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第45回日本臨床病理学会は,去る1998年11月11日~13日,高知市で高知医科大学臨床検査医学講座佐々木匡秀教授のもと開催された.
今回の目玉は何と言ってもR-CPCであった.しかも7題は圧巻であった.事務局の準備は大変だったろうと推察する.R-CPCはごく簡単な臨床所見に日常的な検査データを提示し病態を把握するものである.検査データの判読法を身につけるには有益である.詳細な臨床所見や剖検所見は伏せてあるにも拘らず,各演者はしっかりとデータを読んでいた.私自身がコンサルテーションを受けた症例も呈示したが,ここまで読めるものかと感心した.参加した知り合いの臨床医も感心していた.演者は若い臨床検査医でありプレッシャーもあったろうが堂々とされており誠に頼もしかった.
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