総説
単位の標準化—(B)WASPの提案を中心に
河合 忠
1,2
1日大臨床病理学
2WASP
pp.26-27
発行日 1974年1月15日
Published Date 1974/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908390
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臨床検査は年々進歩,発達し,基礎科学の各分野の専門家との交流がいっそう必要となっている.しかも,臨床検査に対する臨床医の依存度もますます増大の傾向にある.したがって,臨床医が臨床検査成績を十分に理解するためには,さまざまな基礎科学の知識が必要とされるわけである.ましてや,基礎科学と臨床医学の間を橋渡しする立場にある臨床検査に従事するわれわれにとってはなおさらのことである.そこで,互に相通じ合う言葉を設定すること,すなわち標準化の動きが出てきたのも当然といえよう.
国際標準機構(IOS,International Organization for Standardization),国際純正・応用物理学連合(IUPAP,International Union of Pure and Applied Physics),国際純正・応用化学連合(IUPAC,International Union of Pure and Applied Chemistry),国際生化学連合(IUB,International Union of Biochemistry)が協力し,過去数年にわたって討議した結果,国際単位系(SI,International System of Units)を用いるよう合議に達した.近年,すでに多くの国や専門分野において採用され始めている.
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