今月の主題 腫瘍マーカー―最近の進歩
体液・分泌液の腫瘍マーカー
十二指腸液中Ki-ras点変異
井口 東郎
1
,
菅野 康吉
2
,
大倉 久直
3
,
若杉 英之
4
Haruo KGUCHI
1
,
Kohkichi SUGANO
2
,
Hisanao OHKURA
3
,
Hideyuki WAKASUGI
4
1国立病院九州がんセンター臨床研究部
2国立がんセンター中央病院臨床検査部
3国立がんセンター中央病院病院薬物療法部
4国立病院九州がんセンター消化器内科
キーワード:
Ki-ras癌遺伝子
,
十二指腸液
,
膵癌診断法
Keyword:
Ki-ras癌遺伝子
,
十二指腸液
,
膵癌診断法
pp.1287-1292
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902740
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分子生物学的手法の発達に伴い体腔液中に含まれるわずかな癌細胞における遺伝子異常の検出が可能となった.膵癌では90%以上にKi-ras癌遺伝子コドン12の点突然変異がみられ,これを標的とした膵癌診断の試みがなされているが,本稿では十二指腸液中Ki-ras変異の解析結果を紹介し,新しい膵癌診断法としての臨床応用の可能性について概説する.〔臨床検査 39:1287-1292,1995〕
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