今月の主題 腫瘍マーカー―最近の進歩
癌検診と腫瘍マーカー
ペプシノゲンによる胃癌検診
三木 一正
1
Kazumasa MIKI
1
1東京大学医学部第一内科
キーワード:
血清ペプシノゲン値
,
胃粘膜萎縮
,
慢性萎縮性胃炎
,
胃ドック
Keyword:
血清ペプシノゲン値
,
胃粘膜萎縮
,
慢性萎縮性胃炎
,
胃ドック
pp.1293-1297
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902741
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
検診の効果を上げるにはハイリスク群を設定し,これに対して重点的に実施すればよい.胃粘膜萎縮が胃癌の先行病変であり,胃癌死亡率は胃炎率(萎縮率)と高い相関を認める.5千人規模の職域で,1991~1994年度の4年間,延べ約2万人で,従来の間接X線による一次スクリーニング法に替えて血清ペプシノゲン値による一次スクリーニング・隔年内視鏡二次精検法(血液による胃の健診;胃ドック)を行い,34人(0.17%)の胃癌を発見した.胃ドックの可及的速やかな普及を提言したい.〔臨床検査 39:1293-1297,1995〕
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.