今月の主題 腫瘍マーカー―最近の進歩
有望な新マーカー
c-erb B-2
大倉 久直
1
,
菅野 康吉
2
Hisanao OHKURA
1
,
Kohkichi SUGANO
2
1国立がんセンター中央病院薬物療法部
2国立がんセンター中央病院臨床検査部
キーワード:
c-erb B-2
,
プロトオンコジン
,
乳癌
,
予後因子
,
遺伝子産物
,
リセプター
Keyword:
c-erb B-2
,
プロトオンコジン
,
乳癌
,
予後因子
,
遺伝子産物
,
リセプター
pp.1253-1258
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902735
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
プロトオンコジンc-erb B-2はEGF受容体に類似の蛋白をコードしており,その過剰発現は乳癌手術症例で予後不良を示す因子の1つとされている.
最近,本遺伝子産物を血清,乳頭分泌液,ならびにER検査用のサイトゾル中に検出する検査法が開発された.本遺伝子産物の検出は,予後不良乳癌の新しいマーカーとして臨床的意義が認められ,今後日常診療にも利用されるだろう.〔臨床検査 39:1253-1258,1995〕
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.