特集 免疫組織・細胞化学検査
臓器別応用例
10.小児腫瘍
田中 祐吉
1
,
佐々木 佳郎
1
Yukichi TANAKA
1
,
Yoshiro SASAKI
1
1神奈川県立こども医療センター病理科
pp.255-258
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902727
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はじめに
小児腫瘍およびその周辺状況には,以下に述べるようないくつかの特殊性がある.
(1)小児腫瘍では,成人期の腫瘍と比べて,圧倒的に肉腫の占める割合が高い.小児悪性腫瘍の中で半数前後を占めるのが白血病である.同形腫瘍では,脳腫瘍,神経芽腫,悪性リンパ腫,腎芽腫,肝芽腫,骨軟部腫瘍(骨肉腫,横紋筋肉腫,Ewing肉腫ら)などが主体で,成人期の腫瘍の内訳とは大きく異なる.
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