目でみる症例―検査結果から病態診断へ・24
α2マクログロブリン欠乏症
狩野 有作
1
,
大谷 英樹
1
Yusaku KANOH
1
,
Hideki OHTANI
1
1北里大学医学部臨床病理学教室
pp.1437-1440
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902314
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検査結果の判定
患者血清の免疫電気泳動像を図1に示す.抗ヒト全血清に対して通常α2領域に出現するα2マクログロブリン(α2M)の沈降線は,本患者ではまったく認められない.抗α2M血清を用いた場合でも同様に,α2Mの沈降線は認められない.その結果から,α2マクログロブリン欠損症と判定した.
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