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Normal-sized ovary carcinoma syndrome
飯原 久仁子
1
,
山内 直子
1
,
坂本 穆彦
1
1東大医学部病理学教室
キーワード:
normal-sized ovary carcinoma syndrome
,
卵巣腫瘍
Keyword:
normal-sized ovary carcinoma syndrome
,
卵巣腫瘍
pp.1441-1442
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902315
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正常大卵巣癌症候群(normal-sized ovary car-cinoma syndrome)は1989年にFeuerらによって提唱された1).腹腔内播種が著明であるが,卵巣の大きさは正常大で,卵巣表面はまったく正常かあるいは細顆粒上であるという症例を総称して名づけたものである.いずれにしても腹膜播種は著明であるので開腹時には最小限の手術に留めざるをえない場合がほとんどである.
しかし実際にはこの中にいくつかの疾患が含まれており,原疾患によっては適当な治療法ができる場合もあり,症例によっては生存期間の延長が期待できることもある.すなわち,本症候群は,中皮腫,性腺外ミューラー管腫瘍,転移性腫瘍,卵巣癌などが含まれ,卵巣癌原発は本症候群の一部を構成するにすぎない.この4つの疾患以外のものが本症に含まれる可能性もあると思われるが,いずれにしても主なものはこの4種と考えてよいと思われる.
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