特集 ホルモンと生理活性物質
各論
13.神経ペプチド系
4)サブスタンスP,ニューロテンシン
中村 康彦
1
,
加藤 絋
1
Yasuhiko NAKAMURA
1
,
Hiroshi KATO
1
1山口大学医学部産科婦人科学教室
pp.246-248
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902242
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サブスタンスP (substance P; SP)およびニューロテンシン(neurotensin; NT)は,いわゆるbrain-gutpeptidesに属し,その主な生体内局在部位は中枢神経系および消化管である.近年これらペプチドの局所ホルモンとしての生理活性が注目されており,例えば産婦人科の領域においては,ゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin-releasing hormone; GnRH)やプロラクチン(PRL)の分泌に関与しているとの報告1,2)や,卵巣内にも存在するとの報告3~5)がみられる.ここでは,この2種類のペプチドについて,その産生と機能を中心に述べてみたい.
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