特集 ホルモンと生理活性物質
各論
13.神経ペプチド系
3) PACAP
磯部 和正
1
,
竹越 一博
1
,
中井 利昭
1
Kazumasa ISOBE
1
,
Kazuhiro TAKEKOSHI
1
,
Toshiaki NAKAI
1
1筑波大学医学専門学群臨床医学系臨床病理学
pp.243-245
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902241
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PACAP(pituitary adenylate cyclase-activatingpolypeptide)は,1989年にArimuraらによりヒッジ視床下部から発見されたアミノ酸38個から成る神経ペプチドである1).このペプチドは,強力なアデニレートシクラーゼの活性化作用を持ち,内分泌臓器に対しては種々のホルモン分泌促進作用,血管系に対しては拡張作用を持つことが明らかにされている.構造的に類似しているVIP(vasoactive intestinal polypep-tide)に比較して1,000倍も強力な作用が報告されていて注目を集めている.
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