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特集 神経系に作用する薬物マニュアル
Ⅲ.代謝的に作用する薬物
トランスミッターの放出・取り込みに作用する薬物
サブスタンスP
Substance P
鈴木 秀典
1
,
大塚 正徳
1
Hidenori Suzuki
1
,
Masanori Otsuka
1
1東京医科歯科大学医学部薬理学教室
pp.449
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900250
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Substance P(SP)は脊髄後角に終止する一次求心性線維の一部(約10~20%,主として無髄のC線維)に含まれており1),刺激に応じて神経終末から放出され2),脊髄ニューロンに興奮性効果を引き起こす3)。これらの事実からSPは一次求心性線維の伝達物質の一つと考えられ,疼痛伝達に関与すると推定されている。
一方,トウガラシの成分であるcapsaicinは無髄の一次求心性線維(C線維)に選択的に作用することが知られている4)。このことからcapsaicinが一次求心性線維に含まれるSPの動態に影響を与えることが予想され,実際以下のような実験事実が得られた。
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