学会だより 第9回日本国際保健医療学会シンポジウム
発展途上国における感染症サーベイランスと臨床検査
中野 博行
1
1聖マリア病院国際協力部小児科保健医療協力部
pp.1202
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902148
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近年,発展途上国に対する医療協力は政府,非政府によるものを問わず盛んに行われるようになった.このような医療協力の中には,難民に対する援助や,地震・水害などの災害に対する救急医療援助のほかに,母子保健,地域医療,予防接種,医療技術の移転など各種のプロジェクトが数多く存在する.筆者らは,今秋よりアフリカのマラウィ国に対する公衆衛生プロジェクトを開始することになっているが,その活動の中核として,感染症を中心とする臨床検査の技術移転とモデル地区における感染症サーベイランスの実施が課題となっている.
今回,鹿児島市で開催された第9回r体国際保健医療学会(7月30日~31}」,会長:大山勝鹿児島大学耳鼻科教授)のシンポジウム"発展途土国における感染症サーベイランズ’を見聞する機会を得たので,その内容を報告するとともに,発展途上国における感染症サーベイランスと臨床検査について考えてみたい.
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