今月の主題 臨床検査の効率性をめぐって
検査項目の選定と有効利用
診断評価の方法
吉原 幸治郎
1
,
福井 次矢
1,2
Kojiro YOSHIHARA
1
,
Tsuguya FUKUI
1,2
1佐賀医科大学総合診療部
2京都大学医学部附属病院総合診療部
キーワード:
診断評価
,
操作特性
,
検査前確率
,
陽性予測値
Keyword:
診断評価
,
操作特性
,
検査前確率
,
陽性予測値
pp.1021-1024
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臨床診断のプロセスには多くの問題点があるが,検査を有効に利用し,臨床診断に役立てるためには,検査の選択とその結果の評価について認識する必要がある.検査を選択する場合,その妥当性や信頼性,操作特性(感度と特異度)などが問題となる.また結果を評価する場合,検査前確率により陽性予測値は大きく異なってくる.したがって,問診と身体診察に基づいて疾病を有する可能性の高い患者を選んで検査を実施しなければ,検査の有用性は低下し偽陽性者のみを生み出す結果となる.〔臨床検査38:1021-1024,1994〕
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.