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今月の特集2 インフルエンザを再考する
季節性インフルエンザの診断と治療
Update on diagnosis and treatment of seasonal influenza
大場 雄一郎
1,2
1地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター総合内科
2地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター感染制御室
キーワード:
典型的症状経過
,
曝露歴
,
基礎疾患
,
検査前確率
,
迅速診断キット
,
抗インフルエンザ薬
Keyword:
典型的症状経過
,
曝露歴
,
基礎疾患
,
検査前確率
,
迅速診断キット
,
抗インフルエンザ薬
pp.1192-1199
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202870
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Point
●季節性インフルエンザの流行期や集団発生時に急激な悪寒発熱に続く頭痛や関節痛および上気道炎症状があれば,陽性的中率は80%を超える.
●インフルエンザ抗原迅速診断キットは感度が十分に高くなく偽陰性を生じやすいため,流行期や集団発生時は抗原迅速検査陰性だけで安易に除外しない.
●抗インフルエンザ薬の証明されている有効性は,発症から48時間以内の服用開始で薬1日の症状期間短縮効果である.
●抗インフルエンザ薬治療の本来の適応は重症化リスクとなる基礎疾患,乳幼児,高齢者,妊婦褥婦であり,その場合は積極的に投与する.
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