特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!
【総論】
感染症の診断学
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科/国際感染症センター
キーワード:
検査前確率
,
流行状況
,
曝露歴
,
病原微生物
Keyword:
検査前確率
,
流行状況
,
曝露歴
,
病原微生物
pp.692-695
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103296
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感染症を診断するために重要な3つの過程
感染症を診断するまでのプロセスは,他の分野の疾患と大筋は同様である.
しかし,感染症が他の分野と異なる点が一つある.それは,感染症は人が病原微生物に曝露することによって,病原微生物の病原性と人の免疫反応が絡みあい,臨床像が形成されるという点である.
感染症を診断するうえでは,曝露(感染経路)→病原微生物と宿主の出会い→臨床像の3つの過程を意識することが重要である.
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