特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅳ.検体搬送システム
3. 各施設からのレポート
9)秋田大学医学部附属病院
榊 尚男
1
,
小原 俊陰
1
,
藤田 美好
1
,
小山田 一
1
,
上杉 四郎
2
Hisao SAKAKI
1
,
Toshikage OBARA
1
,
Miyoshi FUJITA
1
,
Hajime OYAMADA
1
,
Shiro UESUGI
2
1秋田大学医学部附属病院中央検査部
2秋田大学医学部臨床検査医学講座
pp.192-202
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901764
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はじめに
医学の進歩発展とともに臨床検査医学も著しい発展を遂げ,臨床検査は診断に欠かすことのできない重要な役割を担っている.一方,年々増大する検査件数に対応すべく,省力化への努力が払われるとともに,精度の向上,迅速化へ向け自動機器の導入,コンピュータによるシステム化へと急速な変貌がみられる.
秋田大学病院中央検査部の自動化への歩みは,表1に要約されるように1970年テクニコン社のAA-12/60の導入(臨床化学検査)に始まり,Coulter CounterModel S (血液検査),SMA12/60(臨床化学検査)……と半自動機器の導入期を第一世代移行期とし,病院医事システムとオンラインできる検査システムの導入時期が第二世代であり,1988年以降バーコードラベルの導入,全自動機器,前処理・搬送システム導入による主要なルチン検査の無人化の実現などの現状までを第三世代とし近代化が進められてきた.
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