特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅳ.検体搬送システム
3. 各施設からのレポート
8)名古屋大学医学部附属病院―病院総合情報システムとリンクした血液検査検体搬送システム
浅井 正樹
1
,
梶浦 容子
1
Masaki ASAI
1
,
Yoko KAJIURA
1
1名古屋大学医学部附属病院検査部
pp.188-191
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901763
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はじめに
名古屋大学医学部附属病院は21の診療科を有し,外来患者数は平均1,900人/日,ベッド数は921床の総合病院である.検査件数は400万件/年,血液検査件数は72万件/年であり,日常検体の26%は外来診察前検査を含む緊急扱いである.
1991年2月に導入された総合血液学検査システム(Hematology System; HS東亞医用電子,以下"搬送システム"という)は,血液検査業務の約90%を占める一連の血球計数,血液像と網状赤血球数の測定が完全自動化され,さらに,検体を搬送するベルトコンベヤが多くの機能を持ち,分析装置間でデータが有効に活用できる1).
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