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今月の特集 母子感染の検査診断
各論
—母子感染で問題となるウイルス感染症—肝炎ウイルス感染症
Prevention and assessment of mother-to-child hepatitis virus infection
酒井 愛子
1
,
須磨崎 亮
1,2
1筑波大学小児科
2茨城県立こども病院
キーワード:
B型肝炎ウイルス
,
HBV
,
C型肝炎ウイルス
,
HCV
,
母子感染
,
予防接種
,
post vaccination test
Keyword:
B型肝炎ウイルス
,
HBV
,
C型肝炎ウイルス
,
HCV
,
母子感染
,
予防接種
,
post vaccination test
pp.1393-1397
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201426
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Point
●B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)は血液を介して感染し,母子感染のリスクとなる.
●妊娠初期にHBs抗原とHCV抗体のスクリーニング検査を行って,母子感染のリスクを評価する.
●HBs抗原陽性の妊婦から出生した児には,生後12時間以内に抗HBsヒト免疫グロブリンとB型肝炎ワクチンを使用し,生後1カ月と6カ月にもワクチン接種を行って,母子感染予防を行う.
●HBs抗原陽性またはHCV抗体陽性の母親から出生した児では,母子感染の有無を診断するために,特定の時期に血液検査を行う.
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