今月の主題 甲状腺の検査
病態解説
髄様癌
宮内 昭
1
Akira MIYAUCHI
1
1香川医科大学第二外科学教室
キーワード:
甲状腺髄様癌
,
多発性内分泌腫瘍症
,
カルシトニン
,
CEA
,
カルシウム・ガストリン負荷試験
Keyword:
甲状腺髄様癌
,
多発性内分泌腫瘍症
,
カルシトニン
,
CEA
,
カルシウム・ガストリン負荷試験
pp.647-651
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901566
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甲状腺髄様癌はC細胞由来の癌であり,カルシトニンとCEAを産生する.髄様癌には多発性内分泌腫瘍症2A型,2B型として常染色体優性遺伝する遺伝性のものと散発性のものとがある.診断のきっかけとして穿刺吸引細胞診が重要であり,高CEA血症が発見の契機となることがある.遺伝性群ではカルシトニン測定による家族のスクリーニングが重要であり,ごく最近はDNAマーカーを用いた発症前の診断も行われるようになっている.〔臨床検査37(6):647-651,1993〕
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