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特集 小児臨床検査2024
Ⅸ.免疫学的検査
5.サイトカイン 2)生体防御(自然免疫・炎症)にかかわる主なサイトカインと可溶性受容体―IL-1,IL-6,IL-18,Ⅰ型IFN,IFN-γ,TNF-α,可溶性TNF-RⅠ,可溶性TNF-RⅡ
Main cytokines and soluble receptors involved in host defense―IL-1, IL-6, IL-18, Type Ⅰ IFN, IL-γ, IL-α, soluble TNF-RⅠ, soluble TNF-RⅡ
清水 正樹
1
Masaki Shimizu
1
1東京科学大学病院小児科
キーワード:
IL-1
,
IL-6
,
IL-18
,
Ⅰ型IFN
,
IFN-γ
,
TNF-α
Keyword:
IL-1
,
IL-6
,
IL-18
,
Ⅰ型IFN
,
IFN-γ
,
TNF-α
pp.292-295
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001938
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1 検査の意義と適応
サイトカインは,主として免疫担当細胞が産生・分泌する低分子量の蛋白質であり,さまざまな細胞の膜表面にある受容体と結合して,免疫担当細胞の分化・増殖・活性化/制御など,さまざまな免疫反応を誘導し,感染防御を代表とする免疫応答に重要な役割を果たしている。サイトカインの特徴として,一つのサイトカインがさまざまな活性を持つ多様性と,異なるサイトカインが同一の活性を持つ重複性があり,また,異なるサイトカインが拮抗的に作用したり,相乗的に作用したり,共存するサイトカインの違いによって一つのサイトカインが異なる作用を示すなど,状況に応じて適切に生体防御を制御・調節している。
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