今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査
呼吸器感染症
サイトメガロウイルス肺炎
本田 順一
1
,
大泉 耕太郎
1
Junichi HONDA
1
,
Kotaro OHIZUMI
1
1久留米大学医学部第一内科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
compromised host
,
PCR
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
compromised host
,
PCR
pp.704-708
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900640
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サイトメガロウイルスはcompromised hostに対し日和見感染を起こすが,特に間質性肺炎は時として致死的である.そのため早期診断,早期治療が必要である.診断法としては血清学的診断,組織・細胞診,分子生物学的診断が挙げられる.そのうち分子生物学的方法であるPCR法は特にその感度,迅速性の点で優れている.サイトメガロウイルス肺炎の治療法はいまだ確立されたものはないが,ガンシクロビルやサイトメガロ高力価免疫グロブリンが有効と思われる.最近,抗サイトメガロ・モノクローナル抗体の開発も進んでいる.しかしサイトメガロウイルスに対してはその予防が重要とも思われる.
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