特集 遺伝と臨床検査
III 染色体異常の診断
2.末梢血の各種染色体分染法
11)蛍光in situ分子雑種形成法
高橋 永一
1
Ei-ichi TAKAHASHI
1
1放射線医学総合研究所遺伝研究部
pp.179-183
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901303
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●はじめに
遺伝子地図(細胞遺伝学的地図および遺伝的連鎖地図)の作成は遺伝性疾患や癌などの遺伝的解析には不可欠の手段である.染色体上に遺伝子あるいはDNA配列の物理的位置づけを行う(細胞遺伝学的地図〉には最近の蛍光in situ分子雑種形成法(FISH)は極めて有効である.本稿では複製前中期R-分染核型標本の作製,FISHの標準法,さらに,二次抗体を用いたシグナルの増幅(amplification)とヒト全DNAによる抑制(in situ suppression hybridization)について述べる.
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