特集 遺伝と臨床検査
III 染色体異常の診断
2.末梢血の各種染色体分染法
5)NOR染色法
大橋 龍美
1
Tatsumi OOHASHI
1
1(株)エスアールエル染色体部
pp.150-153
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901297
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●はじめに
動物の細胞には核小体(仁)が存在し,rRNAの合成に関与している.これらの形成には特定の染色体の二次狭窄がかかわっており,NOR染色法あるいはN-バンド法と称される染色法で,染め出すことができる(以下N-バンド法で一括する).
N-バンド法を使うことにより,NORsがかかわる染色体の異常をより詳細に分析することができるばかりでなく,癌の診断・予後推測利用への試みもなされている.
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