今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査
技術解説
ビオチンの測定
早川 江
1
,
平野 雅彦
2
,
大泉 純
3
Kou HAYAKAWA
1
,
Masahiko HIRANO
2
,
Jun OIZUMI
3
1国立小児病院小児医療研究センター内分泌代謝研究部
2東京農業大学特殊栄養学研究室
3国立小児病院小児医療研究センター内分泌代謝研究部代謝研究室
キーワード:
ビオチン
,
添加回収率
,
プレート法
Keyword:
ビオチン
,
添加回収率
,
プレート法
pp.272-275
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901009
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ビオチンは細胞の増殖を促進する因子であるが,最近グアニル酸シクラーゼ活性を高めるなど,単に補酵素としての作用のみでは説明しきれない機作の存在が想定されてきている.ビオチン測定方法の開発は,そういう面からも重要な懸案となるが,ng/mlレベルという微量なので,化学的測定を簡便に行うことに困難さがある.ここでは最近の化学的測定方法のくふう例を取り上げ,併せて,簡便な微生物を用いた定量法を述べたい.
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