追悼
北村 元仕先生の死を悼む
河合 忠
1
1自治医科大学,本誌編集
pp.212
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900992
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去る12月8日,日曜日午後7時30分,私が最も敬愛する北村元仕先生には喀血のため突然神の御許に旅立たれた.私が訃報を受け取ったのは,先生が亡くなられた日の午後7時40分頃であった.日本大学の河野均也教授から,駿河台日大病院で当直をしておられた土屋達行博士からの伝言として,北村先生が危篤であるとの知らせを受け取った.余りの突然のこととて一瞬絶句した.私が米国留学から帰国した昭和38年以来今日までご親交を頂き,その上私の家内が虎の門病院検査部に勤務させて頂いた時に面接されて以来ご指導を受けていただけに,家内ともども先生の突然のご他界に驚き,深い哀悼の意を捧げたことでした.
先生は,大正から昭和に移ったその年の9月18日に誕生されたとのことであるから,亨年66歳ということになる.東京大学理学部をご卒業されて臨床化学を専攻され,日本専売公社東京病院検査科に勤務された後,昭和37年から新築された虎の門病院臨床化学検査部の部長として招かれ,平成元年(財)緒方医学化学研究所理事に就任されるまで虎の門病院部長と(財)沖中記念成人病研究所研究部長として勤務された.
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