今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査
呼吸器感染症
ニューモシスチス・カリニ肺炎
望月 𠮷郎
1
Yoshiroh MOCHIZUKI
1
1国立姫路病院内科
キーワード:
PC肺炎
,
気管支肺胞洗浄
,
ST合剤
,
予防投与
,
AIDS
Keyword:
PC肺炎
,
気管支肺胞洗浄
,
ST合剤
,
予防投与
,
AIDS
pp.721-725
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900643
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ニューモシスチス・カリニ(PC)は人に潜在的に感染しているが,免疫不全に陥ったとき重篤な肺炎を引き起こす.乾性咳漱・呼吸困難・両側び漫性浸潤陰影を示す胸部X線像がcompromised hostに出現した場合,PC肺炎を疑う.診断にはPC自体の証明が必要であり,方法として気管支肺胞洗浄などが推奨される.治療にはST合剤・ペンタミジンなどが用いられるが,早期診断・早期治療を心がけるべきである.最近予防投与法が普及しつつある.近年日本でもAIDS患者が増加しているが,AIDS合併PC肺炎は従来のPC肺炎に比べ症状・治療に関し,様相を異にしており注意が必要である.
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