今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー
技術解説
抗HAV抗体
佐田 通夫
1
,
谷川 久一
1
Michio SATA
1
,
Kyuichi TANIKAWA
1
1久留米大学医学部第二内科学教室
キーワード：
A型肝炎
,
A型肝炎ウイルス抗体
,
抗HAV抗体
,
IgM抗HAV抗体
,
IgA抗HAV抗体
,
IgG抗HAV抗体
Keyword:
A型肝炎
,
A型肝炎ウイルス抗体
,
抗HAV抗体
,
IgM抗HAV抗体
,
IgA抗HAV抗体
,
IgG抗HAV抗体
pp.20-25
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900456
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A型肝炎の診断は，血清中に出現するIgM抗HAV抗体の有無をみることによって行われる．この画期的な血清診断法によって患者の早期発見，迅速な予防対策などが行えるようになった．抗HAV抗体にはIgA,IgG抗体の存在も知られており，IgA抗HAV抗体は血中に存在するばかりでなく，分泌型抗体として消化管粘膜局所における感染防御抗体として，血中のIgG抗HAV抗体は長期に持続するウイルス感染防御抗体としての重要な役割を担っている．
これらの抗HAV抗体の反応は，A型肝炎の病態によって異なることがあり，今後の，より詳細な検討が必要である．
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