今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー
解説
HCV遺伝子
米 佳子
1
,
三浦 力
1
,
有馬 暉勝
1
Yoshiko YONE
1
,
Tsutomu MIURA
1
,
Terukatsu ARIMA
1
1鹿児島大学医学部内科学第二教室
キーワード:
C型肝炎ウイルス
,
HCV
,
遺伝子クローニング
,
HCV抗体
,
有馬14抗体
,
遺伝子診断
Keyword:
C型肝炎ウイルス
,
HCV
,
遺伝子クローニング
,
HCV抗体
,
有馬14抗体
,
遺伝子診断
pp.15-19
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900455
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長い間除外診断に依存していた非A非B型肝炎の診断も,C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus; HCV)の遺伝子の断片がクローニングされて以来,急速に研究が進み,HCV抗体による特異的な抗体診断が可能となった.さらに,HCV遺伝子の詳細な解析が行われるなかで,HCVはフラビウイルスに類似するRNAウイルスであり,きわめて変異を起こしやすいウイルスであることも明らかにされた.HCV抗体のみによる診断には限界もあり,polymerase chain reaction (PCR)法を用いたHCV遺伝子を直接証明するゲノム診断も可能となった.
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