増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
免疫血清検査
67.HAV抗原・抗体
上村 朝輝
1
1新潟大学医学部・第3内科
pp.1784-1785
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222756
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A型肝炎は発症前後の時期における患者糞便中に排出されるA型肝炎ウイルス(HAV)が感染源となり,経口感染によって伝播する.いったん患者が発生すると,家族内,地域,集団などにおいて二次感染,三次感染と順次感染が拡大して,時に大規模な流行に至る場合もある.したがってA型肝炎は早期に診断し,多発を防止しなければならない.
A型肝炎の診断は,血清学的にHAVに対する抗体(HA抗体)を測定することによりなされる.定型的なA型肝炎の臨床経過とHAVに関連する抗原抗体系の推移を図に示した.
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