今月の主題 呼吸機能検査
解説
特殊肺機能検査
工藤 翔二
1
,
石橋 修
1
,
岡村 樹
1
Syoji KUDO
1
,
Osamu ISHIBASHI
1
,
Tatsuru OKAMURA
1
1東京都立駒込病院呼吸器内科
キーワード:
肺拡散能力
,
一回呼出法
,
恒常状態法
,
クロージングボリウム
,
単一窒素呼出曲線
Keyword:
肺拡散能力
,
一回呼出法
,
恒常状態法
,
クロージングボリウム
,
単一窒素呼出曲線
pp.293-300
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900072
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特殊肺機能検査として,臨床の場で測定されることの多い肺拡散能力とクロージングボリウムについて概説した.肺拡散能力(DL)は,肺胞毛細管膜における気相・液相間のガスの物理的拡散のみならず,ガスとHbとの結合,さらには肺毛細管血流量をも反映しており,このことよりDLは,肺胞一毛細管を通してのガス交換のoverallの効率をあらわす指標と考えられている.クロージングボリウム(CV)は,単一窒素呼出曲線における第Ⅳ相の開始点から残気量位までの肺気量をいい,加齢・末梢気道病変などで増加するとされている.
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