Japanese
English
特集 炎症性肝腫瘤―診断・病理と治療選択
肝脾サルコイドーシス
Sarcoidosis of the Liver and Spleen
林 星舟
1
,
岡村 樹
2
Seishu HAYASHI
1
,
Tatsuru OKAMURA
2
1東京都立駒込病院肝臓内科
2東京都立駒込病院呼吸器内科
1Department of Internal Medicine,Tokyo Metroporitan Komagome Hospital
2Department of Internal Medicine,Tokyo Metroporitan Komagome Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
腹腔鏡
,
肝生検
,
脾生検
,
肉芽腫
Keyword:
サルコイドーシス
,
腹腔鏡
,
肝生検
,
脾生検
,
肉芽腫
pp.211-217
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100032
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要旨 肝サルコイドーシスの基本的特徴は肝表面に多彩な白色斑(いわゆるサルコイド結節)が観察される点にある.門脈域を中心に,硝子化の軽度な肉芽腫は小黄白色斑として,硝子化の高度な肉芽腫は白色斑として観察され,その浸潤程度により円形,類円形,斑状,粟粒大,地図状と,多彩な形をとる.脾サルコイドーシスにおいても脾表面に多数の白色斑ないし小黄白色斑が観察されるが,無数の白色斑の癒合による白色調の強い結節病変や,一部陥凹形成を伴った暗紫色の病変として認められることもある.サルコイドーシスの肝および脾病変の進展程度を把握するうえで腹腔鏡は実に有用な情報を提供してくれるが,確定診断を得るためには肝生検,脾生検が必要となる.
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